網膜・硝子体疾患 専門知識ページ

網膜・硝子体疾患の治療方法

網膜剥離網膜裂孔を起こした場合、手術が必要になります。
手術には次のようなものがあり、症状や剥離の進行状態によって、どの手術を行うかが決まります。
網膜剥離の進行状態 手術の種類 手術の内容
網膜に裂け目ができる 光凝固術
(ひかりぎょうこじゅつ)

裂け目の周囲をレーザー光でふさぐ
液化した硝子体が裂け目に入り込み、網膜がはがれる 網膜復位術
(もうまくふくいじゅつ)
剥離した網膜を元の位置に戻す
網膜に裂け目ができたときに血管から硝子体に出血する 硝子体手術
(しょうしたいしゅじゅつ)
出血によって濁った硝子体を取り除く

PDT(Photodynamic Therapy)

光線力学的療法と訳します。
光が当たると化学反応を起こす薬剤(光感受性物質)を、静脈に注射しておきます。
薬剤が網膜の変性部に集まったところで、レーザー光線を照射します。
レーザー装置は、この薬剤にぴったりした波長(689nm)だけを発生する専用機です。
このレーザー装置を使うと正常な網膜を障害する心配がありません。
病気の変性部だけに化学反応を起こさせます。

黄斑変性症に対する治療法

蛍光薬の種類
オキュバイト オキュバイトはボシュロム社が発売しているルテインのサプリメントです。
黄斑変性症は片眼になると、ほとんどの場合もう片眼にもなりますが、オキュバイトはそれを予防する効果もある程度は期待できると考えられています。

ビタミン、ミネラル、さらにルテインをバランスよく配合した栄養機能食品(サプリメント)です。

光凝固術(レーザー治療)

治療の効果

網膜裂孔の状態

上の写真が網膜裂孔の状態です。
オレンジ色の網膜が、一部V字が横向いた形で濃くなっています。
網膜の裏は濃い茶色で、破れているところだけが濃く見えます。この網膜裂孔はすでに周りが網膜剥離になり始めていますので、網膜剥離裂孔といって非常に危険な状態です。

レーザー後

レーザー後の写真がこちらです。
白い点々とした部分がレーザーで固めたところです。
網膜がそれ以上はがれないように、スポット溶接をしている状態です。
網膜裂孔、網膜剥離裂孔は、放置しておくと、そこから眼内の水が網膜の下にしみこんでいき、網膜がはがれ、網膜剥離に至ります。

治療する日の注意点

  • 手術前のお食事は軽くしてください。
  • 当日は、散瞳薬を使用した眼底検査を行います。
    瞳を開くので、眼の中に普段より多くの光が入り、外に出るとまぶしく感じます。帰る際にサングラスをかけてもよいでしょう。
    また、ピントを合わせづらくなり、近くの字がかすんで見えることがありますので、事務作業などの作業がしづらくなります。
  • 治療は瞳を開いてから行います。
    瞳がしっかり開いてから治療を開始するため、時間に余裕をもっての来院をお願いいたします。

治療後の注意点

  • 手術後当日は、車や自転車・バイクの運転はご遠慮ください。
    また、アルコール・入浴・力仕事はしないようにしてください。
  • 手術後は、激しい運動はお控えください。
  • この治療は視力回復のものではなく、また、飛蚊症は治療後も継続します。
    飛蚊症が変わらないようであれば、先生の指示があった期間で来院していただいてかまいません。
    万が一増えるようであれば、早めの受診をお願いいたします。
  • 一週間後経過を診せていただき、必要であれば追加でレーザー治療を行う場合もあります。

Q&A

Q:痛みはありますか?
A:網膜の場所によっては、神経が近くを通っている場合があり、その付近にレーザーの光が当たると、痛みを感じる場合もあります。

Q:治療後、飛蚊症はなくなりますか。
A:この治療は現状からひどくならないための治療になりますので、今見えている飛蚊症はなくなることはありません。
しかし飛蚊症が増えた場合は進行している可能性や、治療した部分とは別の場所の治療が必要となっている可能性がありますので、早めの受診をお勧めいたします。

Q:合併症はありますか。
A:網膜の中心部分である黄斑部分を治療して場合、視力低下や視野狭窄など、合併症が出る場合もあります。周辺部では自覚しないことが多いです。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。

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